
暗号理論のための格子の数学
- 本体価格:3,500円+税
- D.ミッチアンチオ/S.ゴールドヴァッサー 著
- 林彬 訳
- A5
- C 3041
- 2006年11月出版
- ISBN13:978-4-431-71227-5
- ISBN10:4-431-71227-5
概要
格子は無限の規則的なn次元の網目の交点の集合として,図形的に記述できる幾何的な対象である.数学において古くからの研究対象であったが,特に近年,暗号との関わりにおいての応用面から急速に研究成果が蓄積されてきている.本書は暗号との関わりを中心に据えて,格子の諸問題に関する計算量の理論とアルゴリズムを述べるものである.概念導入には2次元格子から始めて徐々に一般次元へと進んでいる.LLLアルゴリズムの記述の前には,2次元格子に対するガウスのアルゴリズムを紹介して,基底簡約が感覚的にもわかるように工夫されている.著者の一人ゴールドヴァッサー(MIT教授)は,理論計算機科学分野の優れた論文に対して贈られるゲーテル賞を史上初めて2度受賞(1993年,2001年).2002年国際数学者会議(北京)では招待講演をしている.
第1章 基礎
第2章 近似アルゴリズム
第3章 最近ベクトル問題
第4章 最短ベクトル問題
第5章 球充填
第6章 低次超グラフ
第7章 基底簡約問題
第8章 暗号用関数
第9章 対話証明系
第2章 近似アルゴリズム
第3章 最近ベクトル問題
第4章 最短ベクトル問題
第5章 球充填
第6章 低次超グラフ
第7章 基底簡約問題
第8章 暗号用関数
第9章 対話証明系
著者紹介
D. ミッチアンチオ (Daniele Micciancio)Computer Science and Engineering Department, University of California, San Diego, 9500
Gilman Drive, Mail Code 0404, La Jolla, CA 92093-0404, USA.
1998年,マサチューセッツ工科大学で,コンピュータサイエンスに関する論文でPh.D.を取得.
現在,カリフォルニア大学サン・ディエゴ校準教授.
専門は,格子および符号化の問題の計算量,暗号プロトコルの記号論的解析.
S. ゴールドヴァッサー (Shafi Goldwasser)
Department of Electrical Engineering and Computer Science, Massachusetts Institute of Technology, 77 Massachusetts Avenue, Cambridge, MA 02139-4307,USA.
1983年,カリフォルニア大学バークレー校で,コンピュータサイエンスに関する論文でPh.D.を取得.
1993年と2001年の2回,ゲーテル賞を受賞.2002年国際数学者会議(北京)にて招待講演.
現在,マサチューセッツ工科大学教授.
専門は,暗号,計算量理論,計算数論.
(所属は初刷出版時)
訳者紹介
林 彬 (はやし あきら)1964年金沢大学工学部電気工学科卒業.
1973年ミネソタ大学大学院修士課程修了.
1976年ハワイ大学大学院博士課程修了,Ph.D.
東芝(1964-70)を経て,現在金沢工業大学工学部情報通信工学科教授.
専攻:暗号理論,情報セキュリティ,情報理論
著書に大矢雅則ほか編 『数理情報科学事典』 朝倉書店 (分担執筆)
訳書に,N. コブリッツ著 『暗号の代数理論』, S.C. コウチーニョ著 『暗号の数学的基礎』などがある.
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